2005年03月27日

春望の海に


通りすぎてゆく 春の中で
私はひとり 潮騒を耳に
軽やかな想い出を たどり
遠くきらめく 水辺に佇む

砂に埋もれて 乾涸(ひから)びた
こわれそうな 夏の欠片(かけら)が
忘れかけた 追憶のように
その顔を のぞかせている

沖行く船の 淡い汽笛が
風待ちの港に 向かう頃
海鳥たちも 岬へ帰るだろう……

ふりむけば 波間に足跡は消え
暮れなずむ空には 白い月
通りすぎてゆく 春の中で

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posted by Yasuhiko Kambe at 02:04| Comment(0) | Passage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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