2005年03月01日

からまつに寄す


乗り込んだ夜汽車に けだるく朝が訪れる
眠りから 覚めたばかりの
人けのない街を 通り過ぎ
雨に煙る鉄路を 北へ向かう

低く垂れ込めた 雲のすき間から
淡い日差しが 希望のように顔を出す
長い冬は もうすぐ
蒼い海は 冷たく……

夜明けの車窓を 雨のしずくが伝い
一駅ごとに 想い出が遠ざかる
あの日の せつなさとともに――

落葉松の大地に灯った シグナルの先へ
テールランプを残して 旅を続けてゆく
遠く 待つ人もないまま


H_umi200.jpg
posted by Yasuhiko Kambe at 18:47| Comment(0) | Passage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。