2005年03月01日

出発の秋に


雨上がりの港へ流れる 川のほとり
ゆっくりと 古びた鉄橋を渡る
小さな汽車が 水面(みなも)に
微かに漣(さざなみ)を立て 通り過ぎてゆく

雲の切れ間からは 秋が広がり
浜風に乗った海猫が 空を舞う
向こう岸から聞こえてくる 長い汽笛
それは 遠き旅路への誘(いざな)い――

(どこまで? どこまでも)
(いつまで? いつまでも)
答えさえ はっきり見出せぬ旅……

行先のわからない切符を手に 君は独り
改札口へ向かって行った いつの日か
あの空を 再び見ることを信じて


heigawa2-6.jpg (Photo: Y. Kambe)
posted by Yasuhiko Kambe at 18:40| Comment(0) | Passage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。