2005年03月01日

れとろすぺくてぃぶ


海が近いというだけで
吹く風も 家並みも
住む人も違う この街
私は独り 古びた駅舎にいて……

微かに遠く 聞こえてくるのは
港をゆく 外国船の汽笛
見知らぬ旅人を 慰めるように
そっと 優しい響きで

務めを終えた客車が ひっそりと
朝のホームを 離れてゆく
色あせた後ろ姿に 疲れと安堵を漂わせ――

寂しげに見送った人々も 今は去り
ただ風が少し 吹き抜けるだけ
海に近い 古びた駅のホームで

ferry2.jpg (Photo: Y. Kambe)
posted by Yasuhiko Kambe at 18:34| Comment(0) | Passage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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