2005年03月01日

雨の一日(ひとひ)に


聞こえるのは 雨だれの音だけ
か細い梢をつたう 雨だれの音だけ
沼のほとりの木々たちが 流れゆく雲に
しきりに枝を 振っている

雨やどりがてら 木陰でうたた寝する鳥や猫たち
その傍らを 仔犬が
そ知らぬように 通りすぎていく
みずみずしい 落葉の輝きを踏みしめて

木立のあいだに見える 水面に
いくつもの同心円が 現れては消え
さざなみの中に 回想のように繰り返す一日……

白い小さな雑貨屋に 灯りが点る
雨に濡れた 教会の十字架の遠く
静かに空が色づいていく 夕暮れの町


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posted by Yasuhiko Kambe at 18:30| Comment(0) | Passage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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