2005年03月01日

夜汽車


風が吹けば 想い出も流れ
こうして今は ただ独り
遥かな旅路を 振り返るばかり
行くあてもなく 身じろぎもせず……

頬づえをついたまま 車窓を見つめれば
静かな雨だれに霞んでゆく 街の灯りと
影になった 旅人たちの横顔
みな 無言のままで

消えてしまいそうな 追憶を抱いて
ひっそりと飛び乗った 夜汽車
手を振る人もいない あのホームから――

オルゴールが 子守唄のように
夢の世界へと誘(いざな)い 仄(ほの)かな暗がりが広がる
つかの間の安らぎ 暁まで……


night8.jpg (Photo: Y. Kambe)
posted by Yasuhiko Kambe at 02:13| Comment(0) | Passage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。